2013年6月21日金曜日

 サッカー選手 岩崎陽平選手(ブラジル在住) (10)

岩崎 陽平
Yohei IWASAKI
生年月日1987年3月24日
出身地三重県
ポジションはサイドハーフ、センターハーフ、ディフェンダーをこなす     



前回の内容 : サッカー選手 岩崎陽平選手(ブラジル在住)(9)



16   ついに! ブラジルで初契約


Footbank:

 そのクラブは、新しいサッカークラブになるんですか?

岩崎選手:

歴史のあるサンパウロ州リーグ2部の田舎クラブ"フランカーナ"というクラブでした。その時に20歳で契約をしました。

Footbank:

 その時はプロ契約で?

岩崎選手:

いえ、プロではないけど、リーグ戦に出場もできるというような契約でした。


Footbank:
 その時の生活費や食事については?


岩崎選手: 
生活費は所持金でまかなっていました。ただ通常の留学と異なって、契約していたので、プロでないけど、居ていいよって事になっていました。ここでは3~4ヵ月居て試合に出ていましたね。

Footbank:
なるほど。ここでブラジルのサッカーや生活などより見えてきたんでしょうか?




岩崎選手:
ここではイメージ通りのブラジルで、ダニとかいそうな汚いクッションとかで寝て、自分もお金盗まれましたけど皆、盗みあってま
したね。苦笑

ここで、「うわースゲエブラジルじゃん」って。今居るよって思って。笑。

最初に居た「クルゼイロスポルチクルービ」で、トイレ汚いなって思ったりしていたんですけど、クラブチームを渡り歩く事にクルゼイロの良さっていうのが分かってきましたね。


Footbank:

 なるほどですね。



岩崎選手:
フランカーナが弱かったので大会に負けたらリーグスケジュールがなくてチームが負けたから1回閉まって、もう1回来年に開くっていうようにはなっていたから。ただ、なくなってしまって。

その時に監督から「お前20歳でイイから、プロのキャンプに行けよ」って言われて「アメリカミネイロ」っていうチームのキャンプに参加させてもらって。

そこで、キャンプにずっと参加していて、持久力とかも凄い評価されて、「左利きだし、20歳だから 残っても良いんじゃないの」ってキャンプ中に雰囲気になっていたのが大体分かっていて。

Footbank:

 はい、周りのそういった雰囲気ですね。


岩崎選手:

でも実際は試合に出れる実力まではなかったんですけど。プロのベンチには入れるんじゃないのって思っていたら、監督に気に入ってもらっていて、本当か分かりませんけど「お前プロでいけるよ」って言われていたんですね。

でも監督が急に来なくなって、次の監督が急に来てから練習も参加出来なくなって、
ずっとスパイクも履けなくてランニングだけ

Footbank:
 ずっとですか?


岩崎選手:
はい、それで「やばい」って思ったから紹介してもらった人に「どこかなんかないですか?」って言ったら、違う南の州に日系人が居る。って言ってそれをたどれ!って感じで言われて。


 2人  ・・・笑


岩崎選手:
その人の電話番号だけもらって、説明をしたら、「1回こっち来る」ってなって、「行きます」って言って住所だけ伝えてもらい、自分でバスチケットを買って、17時間バスで移動したんです。
それがパラナ州という所でしたね。それでその人が、ブラジルでサッカーする気ないの?どうしたいの?ってプロサッカー選手になりたいです。って答えて、ブラジルは受け皿が大きいから、レベルの低い所からスタートしても良いんじゃないのって
言われて。






17 スキルなんかより、「気持ちが大事だ」


岩崎選手:
パラナの23歳以下の小さいクラブ「オペラーレポンタグロッサ」でっていうクラブキャンプに行ったんです。そこの練習試合などに、今の代理人が観ててその関係で日系人が試合を見に来たんですよ。それでその日系人から「お前プロサッカー選手になりたいらしいな」って「はい」って答え、「分かった。なら1回お前日本に帰って待ってろ。プロにしてやるよ」って言われて。
その試合とかでの評価ポイントが「凄い前向きで頑張れる奴だ」ってなっていて、スキルとかそんなもん、ブラジルで上げればいいよってなって、それよりも「気持ちが大事だ。」
って凄い評価されて、1回日本に帰って。


それから、ずっとその代理人とコンタクトとりながらゴルフ場で3~4ヵ月バイトしていたんですよ。


Footbank:
 その当てもなく3~4ヵ月待ち続けたと思いますが、どういう心
境で待っていたんですか?不安や焦りはなかったですか?


岩崎選手:
半信半疑で待っていたんですが、その時に地元でガンバのアシスタントコーチをしていた人がブラジルで7年プロをしていた方だ
ったんですよ。

たまたま紹介してもらったら、実家の直ぐ近くに住んでいたので、毎日練習をみてもらいながら時給0円のゴルフ場バイトで、
練習後はゴルフ場を走って、近くの高校の練習参加をして。みたいな。形でずっとやっていました。



引き続きお楽しみに。
次回の項目
18   ブラジルと日本の魅力の違い
19 遂に!ブラジルでプロ選手キャリアスタート

0 件のコメント :

コメントを投稿